地獄の回想録

2006年からやっているブログの記事を機械的に貼り付けました。

2006/02/25 00:09

『無題』

 

満天の星空、君は空を見ながら微笑んでる。
長い睫毛が美しくて、僕は見ることすらもおぞましい行為に感じて、空を見た。
星が、気持ち悪いくらいに綺麗だった。

「ねえ、アノ星」

君が言った。

「どれ?」
「ほら、あの1番輝いてる星」

小さな星達の中で、一際大きな星。

「アノ星はさ、今日の私達のための星なんだよ」
「へえ?」
「名前の無い小さな星からできた大きな星。私達みたいじゃない?」

君は微笑む。
「名前付けちゃおっか。何が良いと思う?」

うん。でもね。

あれ火星って言うんだよ。

「どうしたの?訝しげな顔して」

「いや・・・・何でもない」